SOXLを売ったら税金は約127万円でした|NISAに移せるか調べた結果

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SOXL(半導体株に3倍のレバレッジをかけたETF)を、特定口座で持っています。含み益は約628万円です。

ここで売ったら、税金はいくらになるのか。計算したら、約127万円でした。

この金額を見て、なんとか減らせないかと思って調べました。NISAに移せないか。損とぶつけられないか。分割して売ればどうか。

結論から言うと、どれも使えませんでした。その過程を書きます。

売ったら、いくら持っていかれるのか

上場株式やETFの譲渡益にかかる税率は、20.315%です(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)。

含み益約628万円
税率20.315%
税金約127万円
手元に残る額約501万円

※2026年8月時点の含み益で計算しています。

127万円。数字にすると、なかなかの金額です。

別の記事にも書きましたが、私はこの税金が心理的なブレーキになって、株価が高いときに売れませんでした。冷静に考えれば、税金を払うのは利益が出たときだけで、払ってもなお500万円が残ります。それでも「127万円が消える」と考えると、指が止まりました。

だからこそ、減らす方法があるなら知りたい。そう思って調べました。

方法① NISAに移せないか

最初に思いついたのがこれです。NISA口座の利益は非課税なので、そこに移せれば税金はかかりません。

結論:できません。

特定口座で持っている商品を、そのままNISA口座へ移すことは制度上認められていません。

できるのは「いったん売却して、NISA口座で買い直す」だけです。ところがこれをやると、売った時点で課税されます。127万円を払ってから買い直すことになるので、税金を避ける目的では意味がありません。

「NISAに移せばいい」と考えている方がいたら、それはできないと知っておいてください。私はここで一度つまずきました。

方法② そもそも最初からNISAで買えばよかったのでは

次に考えたのがこれです。結果論ですが、大きく増えそうなものほど、最初からNISAで買っておくべきだったという発想です。

実際、この考え方自体は正しいと思います。非課税枠は、値上がり益が大きいものに使うほど効果が出ます。同じ枠を使うなら、数%しか動かないものより、数倍になる可能性があるものに充てたほうが得です。

ところが、調べて分かりました。

SOXLは、NISAでは買えません。

レバレッジ型ETFは、成長投資枠の対象外です

新NISAの成長投資枠には、除外されている商品があります。

  • 整理銘柄・監理銘柄
  • 信託期間20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託
  • デリバティブ取引を用いた一定の商品

レバレッジ型ETFは、最後の項目に該当します。SOXLのような3倍レバレッジのETFは、成長投資枠でも購入できません。

つまり私の場合、「NISAで買っておけばよかった」という選択肢が、そもそも存在しませんでした。

買えるものと、買えないもの

商品成長投資枠
個別株(上場している国内外の株式)✅ 買える
上場直後に落ち着いた銘柄を買う✅ 買える
通常のETF(VT・QQQなど)✅ 買える
レバレッジ型ETF(SOXLなど)買えない
毎月分配型の投資信託❌ 買えない

私は個別株やQQQ、VTはNISAの成長投資枠でも買っています。買えるものは使っていました。SOXLだけが、制度上そこに入れられなかった、ということです。

これは後悔ではなく、構造の話でした。レバレッジ型を選んだ時点で、税金は込みだったわけです。

方法③ 損とぶつけられないか

次に調べたのが損益通算です。

同じ年に売却損が出ていれば、利益と相殺できます。628万円の利益があっても、200万円の損があれば、課税されるのは428万円になります。

これは制度としては使えます。特定口座内なら自動で相殺されますし、複数の証券会社にまたがる場合も確定申告で通算できます。上場株式等の譲渡損失は、3年間の繰越控除も可能です。

ところが、自分の口座を見て気づきました。

ぶつける損が、1つもありませんでした

保有している銘柄を並べたところ、全部プラスでした。

米国のインデックスETFも、高配当ETFも、個別株も、日本株も。含み損の銘柄が1つもありません。

順調すぎて、節税の手段がない。

ありがたい状況ではあります。ただ、損益通算という手段を使うには、まず損を出す必要があるという当たり前のことに気づきました。損を出してまで税金を減らすのは、順番が逆です。

ただし、損益通算には別の効果があります

使えないと分かったうえで、一つ気づいたことがあります。

大きな利益が出ている年は、少し大胆に動けます。

仮に何かで損を出しても、その年の利益と相殺されます。628万円の利益がある年に100万円損しても、税金が20万円減るので、実質的な損は80万円です。

これは金額の話というより、気持ちの話です。「失敗しても全部が無駄にはならない」と思えると、動きやすくなります。

利益が出ている年こそ、塩漬けにしている銘柄を整理するのに向いているとも言えます。損切りのコストが、税金のぶんだけ軽くなるからです。

方法④ 年をまたいで分割して売れば

最後に考えたのがこれです。一度に売らず、何年かに分けて売れば税金が軽くなるのではないか。

これも効果はありません。

理由は、株式の譲渡益が「申告分離課税」だからです。給与所得のような累進課税ではなく、いくら利益が出ても一律20.315%です。

税率
給与所得など(総合課税)所得が増えるほど税率が上がる(累進)
株式の譲渡益(申告分離課税)一律20.315%

628万円を一度に売っても、3年に分けて売っても、払う税金の合計は変わりません。

「分割すれば税率が下がる」というのは所得税の発想で、株の譲渡益には当てはまりませんでした。

結論:正攻法では減らせません

方法結果
NISAに移す❌ 制度上できない
最初からNISAで買う❌ レバレッジ型は対象外
損とぶつける△ 制度は使えるが、ぶつける損がない
年をまたいで分割❌ 一律20.315%なので意味がない

調べた結果、私のケースで税金を減らす方法はありませんでした。

ただ、調べたこと自体には意味がありました。「減らせない」と分かったことで、税金を売らない理由にするのをやめられたからです。

減らせないなら、いつ売っても同じ20.315%です。だったら判断すべきは税金ではなく、「その資産を持ち続けるべきか」だけになります。

これから始める方へ

私の経験から言えることが2つあります。

① 大きく増えそうなものほど、NISA枠を使う

非課税枠は、値上がり幅が大きいものに使うほど効きます。

年に数%しか動かないものと、数倍になる可能性があるもの。同じ枠を使うなら、後者に充てたほうが得です。個別株も通常のETFも成長投資枠で買えるので、ここは意識して配分する価値があります。

② ただし、レバレッジ型は制度上できない

そして皮肉なことに、一番大きく増える可能性があるレバレッジ型ETFが、NISAで買えません。

つまりレバレッジ型に手を出すなら、税金は最初から込みで考える必要があります。「増えたら非課税にしよう」という逃げ道はありません。

これを知っていれば、私はもう少し早く決断できたかもしれません。

まとめ

  • 含み益628万円を売ると、税金は約127万円(20.315%)
  • 特定口座からNISAへの移管はできない。売って買い直すしかなく、その時点で課税される
  • レバレッジ型ETFは、そもそもNISAで買えない(デリバティブを用いた商品として対象外)
  • 損益通算は制度としては使えるが、私は全銘柄プラスでぶつける損がなかった
  • 分割して売っても一律20.315%なので効果なし
  • 利益が出ている年は、損切りのコストが軽くなるので整理に向いている

税金は「儲かった証拠」だと頭では分かっています。それでも127万円という数字を見ると、やはり重い。

ただ、減らせないと分かった以上、税金は判断材料から外すべきだというのが、調べ終わっての結論です。

なお、この記事は私一人の実例です。税制は改正されますし、口座の種類や他の所得によって扱いは変わります。実際の判断は税理士等の専門家にご相談ください。

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