米国株を始めて7年になります。
インデックスファンドを軸に、高配当ETFや個別株も少しずつ買い足してきました。この記事では、実際に持っている銘柄と、それぞれの損益率をすべて公開します。
あわせて、よく聞かれる「なぜVTIとVTを両方持っているのか」「NISAの2つの枠をどう使い分けているか」にも、正直に答えます。後から振り返って「これは意味がなかった」と思っている部分も、そのまま書きます。
7年でどうなったか(損益率一覧)
まず結果から出します。すべて証券口座の実際の表示です。
| 銘柄 | 種類 | 損益率 |
|---|---|---|
| オリックス(8591) | 日本株 | +421% |
| アマゾン(AMZN) | 米国個別株 | +278% |
| アップル(AAPL) | 米国個別株 | +264% |
| QQQ | 米国ETF(ナスダック100) | +238% |
| 楽天・全米株式(楽天VTI) | 投資信託 | +192% |
| 楽天・全世界株式(楽天VT) | 投資信託 | +169% |
| VYM | 米国ETF(高配当) | +164% |
| VTI | 米国ETF(全米) | +123% |
| SPYD | 米国ETF(高配当) | +114% |
| VT | 米国ETF(全世界) | +90% |
NISA口座で買っているぶんは、買付が新しいため数字が低めに出ます。
| 銘柄(NISA) | 損益率 |
|---|---|
| QQQ(成長投資枠) | +69% |
| 楽天VTI(つみたて投資枠) | +68% |
| VT(成長投資枠) | +59% |
| アップル(成長投資枠) | +57% |
| 楽天VT(つみたて投資枠) | +34% |
金額は出しません。全銘柄の評価額を並べると資産総額が計算できてしまうためです。損益率のほうが、読む側にとっても比較しやすいと思います。
VTIとVTを両方持っている理由
これはよく聞かれます。全米(VTI)か全世界(VT)か、普通はどちらかに寄せるものです。
正直に書きます。あまり深く考えていませんでした。
どちらがいいか決められなかったので、「分散させておこう」と思って両方買った。それだけです。
ただ、今になって考えるとこれはあまり分散になっていません。全世界株といっても、中身はアメリカが半分以上を占めています。VTIとVTを両方持っても、結局は同じ企業を重ねて買っているだけです。
増えたのは管理の手間だけでした。これから始める方は、どちらか一方でいいと思います。
どちらを選ぶかは、正直なところ好みの問題だと考えています。アメリカ1国に賭けたくないなら全世界、アメリカが今後も強いと思うなら全米。どちらもそれなりに理屈は立ちます。
ETFと投資信託を両方持っている理由
同じ全世界株を、ETF(VT)と投資信託(楽天VT)の両方で持っています。中身はほぼ同じものです。
これも当初の設定のまま来てしまっただけで、深い意味はありません。
今から選ぶならETFかな、と考えていました。信託報酬(保有中にかかる手数料)が、投資信託より若干安いからです。
ただ、これを書くにあたって調べ直したら、その前提は古くなっていました。
私が持っている組み合わせで比べれば、確かにETFのほうが安いです。ですが最近は、ETFと同等か、それより安い信託報酬の投資信託が出てきています。差はほとんどなくなりました。
加えて投資信託には、
- 円のまま買える(為替の手続きが不要)
- 分配金が自動で再投資される
- 毎月の積立設定がしやすい
- NISAのつみたて投資枠で買える
という利点があります。米国ETFは分配金に米国で税金が引かれるため、取り戻すには確定申告が必要になります。
手間まで含めて考えると、今から始めるなら投資信託のほうが楽だと思います。数年前の「ETFのほうが安い」という常識は、そのまま当てはまらなくなっていました。
手数料は変わるので、実際に選ぶときは最新の目論見書で確認してください。
NISAの2つの枠をどう使い分けているか
現行のNISAには、性質の違う枠が2つあります。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 買えるもの | 金融庁が指定した投資信託のみ | 個別株・ETF・多くの投資信託 |
| 私の使い方 | 堅実な長期投資 | 少しだけ攻めた長期投資 |
| 実際の中身 | 楽天VT・楽天VTI | VT・QQQ・アップル |
つみたて投資枠は、そもそも金融庁が絞り込んだ商品しか買えません。制度そのものが「堅実」に寄せて作られているので、素直にインデックスの投資信託を積んでいます。
一方、成長投資枠は米国ETFも個別株も買えます。だからこちらでは、ナスダック100(QQQ)やアップルのように少し値動きの大きいものを入れています。
ただし「攻めた」といっても、どちらも長期保有が前提です。短期で売買するつもりはありません。枠の性質が違うので、入れるものを変えているだけです。
積立額は毎月20万円。この金額でNISAを埋めています。
高配当ETFを入れている理由は「感情」です
VYMとSPYDという高配当ETFを持っています。ここは、正直に理由を書いておきたい部分です。
効率だけなら、これは正解ではありません
先に認めておきます。資産を最大化するだけなら、高配当は最適ではありません。
配当を受け取ると、その時点で税金が引かれます。受け取らずに自動で再投資したほうが、複利は効きます。ロボットのように淡々と積み立てるのが、理屈のうえでは一番効率的です。
それは分かっています。分かったうえで、持っています。
それでも入れているのは、続けるためです
理由は単純で、人間だからです。
インデックス投資は、何も起きません。買って、放置して、10年経つ。理屈としては正しいのですが、手応えがまったくない。
そこへ、たまに配当が口座に入金される。金額としては大きくありませんが、これがあると「株をやっている」という実感が出ます。モチベーションになります。
ご褒美として使ってもいいですし、そのお金でまた買いたい銘柄を買ってもいい。どちらにしても、続ける理由になります。
投資で一番難しいのは、正しい商品を選ぶことではなくやめないことだと思っています。理論上わずかに効率が落ちても、続けられるなら、そちらのほうが結果は良くなります。
効率を1%上げるより、10年続けられる仕組みを作るほうが大事だ——というのが、7年やってみての実感です。
個別株を持っている理由
オリックス:優待目的で買い、その優待は廃止された
日本株はオリックス1銘柄だけです。買った理由は2つで、株主優待と、会社として成長しそうだと思ったことでした。
優待はカタログギフト形式の「ふるさと優待」で、これも前項のモチベーションの話と同じです。年に一度、何かが届くというのは、保有を続ける動機になります。
ところが、この優待は2024年3月末をもって廃止されました。配当による還元に集約する、という方針変更です。
買った理由の半分が消えたことになります。それでも、この銘柄は+421%と保有銘柄の中で最高の成績です。皮肉な結果ですが、優待だけを理由に買うのは危ういという教訓でもあります。企業の都合でいつでも変わるからです。
アップルとアマゾン:好きだから
この2社を持っている理由は、はっきりしています。単純に好きだからです。
どちらもヘビーユーザーで、日常的に使っています。使っている会社を応援したい、という気持ちで買いました。財務分析をして選んだわけではありません。
結果としてはアマゾン+278%、アップル+264%と好調ですが、これは運の要素も大きいと思っています。同じ理屈で買った銘柄が沈む可能性は当然ありました。
だから個別株は、資産の中心にはしていません。あくまでインデックスが土台で、その外側にある部分です。
7年やって思うこと
振り返ると、うまくいった部分の大半は「長く持っていたこと」によるものでした。銘柄選びのうまさではありません。
VTIとVTを重ねて買ったのも、ETFと投資信託を両方持ったのも、後から見れば無駄でした。ただその無駄は、成績にほとんど影響していません。影響したのは、途中で売らなかったことのほうです。
逆に、レバレッジ型ETFでは大きな含み益を取り逃しました。値動きの大きいものは、持ち続けるのも、売るのも難しい。その話は別記事に書いています。
これから始める方に伝えたいことがあるとすれば、この3つです。
- 商品は1つでいい(VTIかVT、どちらか)
- 手数料は最新の数字で比べる(数年前の常識は変わっている)
- 続けられる仕組みを優先する(効率1%より、10年続くこと)
なお、この記事は私一人の実例であり、特定の銘柄や商品を推奨するものではありません。過去の成績は将来を保証しません。投資の判断はご自身の責任で行ってください。

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