飲みに行ったときなど、よくこう聞かれます。
なぜ完全FIREしないんですか?
私は今、週2日だけ事業を動かしています。残りの時間は自由です。それなら、いっそ全部やめてしまえばいいのでは、という話です。
結論から書くと、完全にやめるつもりは、今のところありません。
この記事では、週2日で実際に何をしているのか、なぜやめないのか、そしてセミFIREして何が変わったのかを書きます。FIREを目指している方の参考になれば幸いです。
週2日、実際に何をしているのか
まず、実態から書きます。華やかな話ではありません。
やっているのは、ほとんどが事務作業です。
- 月2回の取引先への支払い
- 経理まわりの処理
- 外注先への振り込み
- あとは現場の手伝い
これだけです。事業を大きくするための営業活動も、新しい企画を練る作業も、今はほとんどしていません。回っている仕組みを、止めないように保守しているという感覚に近いです。
「経営者」と言うと忙しいイメージがあるかもしれませんが、仕組みが回り始めると、社長がやることは驚くほど減ります。むしろ減らせたから、週2日で済んでいるというほうが正確です。
この状態になったのは、事業が軌道に乗った3年目
最初からこうだったわけではありません。
週2日で回るようになったのは、事業が軌道に乗った3年目くらいからです。それまでは普通に働いていました。
ここは正直に書いておきたい部分です。FIREやセミFIREの話は「働かない状態」ばかりが注目されますが、そこに至るまでには普通に働いている期間があります。いきなり週2日になったわけではありません。
完全にやめるつもりは、正直ありません
やめても、たぶん何かやる
「完全にやめたらどうなるか」を考えてみたことはあります。答えは、正直よく分かりません。
ただ、はっきりしていることが一つあります。やめたとしても、私はたぶん何かしら始めます。
何もせずに毎日を過ごすというのが、自分の性格上おそらく無理です。だとすれば、今やっていることをわざわざ捨てる意味があまりない。完全にやめるという選択は、自分の中では絶対にありません。
それに、「いつでもやめられる状態にある」ということ自体が、精神的にとても楽なんです。実際にやめるかどうかではなく、選べる状態にあることが効いています。やめてしまうと、その選択肢がなくなります。
ただし、煩わしさもあります
良いことばかりではありません。
旅行に出ているとき、バカンス中くらいは仕事のことを完全に忘れたいと思っています。ところが、なかなかそうはいきません。
連絡は来ますし、判断が必要な場面も出てきます。週2日といっても、頭の中から事業が消えるわけではない。ここは正直、煩わしい部分です。
完全FIREを目指す人の気持ちも、この点についてはよく分かります。事業を持ち続ける限り、完全に頭を空にする時間は手に入りません。それを承知のうえで、私は持ち続けることを選んでいます。
変わったのは、時間の使い方でした
セミFIRE状態になって一番変わったのは、収入ではなく時間の使い方です。
特に分かりやすいのが旅行の頻度でした。
今は月1回、どこかしらに行っています。
以前は連休に合わせて計画するものでしたが、今は平日に動けます。混雑を避けられますし、宿も交通費も安い。同じ予算でも体験の質がまったく違います。
資産が増えたことより、平日の昼間に自由に動けることのほうが、生活の変化としては大きかったです。
収入を3つに分けています
週2日で成り立っているのは、収入源が事業だけではないからです。私は3つに分けています。
| 収入源 | 関わり方 |
|---|---|
| 事業 | 週2日だけ動かす |
| 不動産 | 資産管理法人で保有。管理会社に任せる |
| 株式 | 個人で保有。基本は放置 |
この3つは、必要な労力がまったく違います。事業は動かさないと止まりますが、不動産と株は基本的に放っておいても回ります。
だから週2日で足りるわけです。事業一本だったら、この働き方はできません。
不動産のこと
不動産は、資産管理法人を作ってそこで保有しています。最初に買ったのは6,700万円の一棟マンションで、自己資金は1,832万円かかりました。
取得費用の内訳、融資条件、毎年のキャッシュフローは、すべて実額で公開しています。
一棟にするか区分にするかで迷った経緯や、なぜ個人ではなく法人で買ったのかも、それぞれ別記事に書きました。
株式のこと
株式は米国株が中心です。インデックスファンドを軸に、基本は買って放置しています。
ただし全部が順調というわけではありません。レバレッジ型ETFで、含み益が1,000万円近く減った経験もあります。そのときに何を考えて売れなかったのかも、正直に書きました。
それでも完全FIREするとしたら
「絶対にやめない」と書きましたが、条件があるとすれば一つだけです。
純資産3億円。
今そこを目指しています。そこに届いたら、完全にやめるという選択肢も本当に出てくるかもしれません。
ただ、たぶん届いても何かやっているような気もします。目標というより、自分の中の区切りに近いのだと思います。
まとめ
- 週2日の中身は、支払いと経理と現場の手伝い。ほぼ事務作業
- この状態になったのは、事業が軌道に乗った3年目から
- 完全にやめるつもりはない。「いつでもやめられる状態」が一番楽だから
- ただし、旅行中も頭から事業が消えないという煩わしさはある
- 変わったのは収入より時間。今は月1回どこかに行っている
- 週2日で成り立つのは、収入を事業・不動産・株の3つに分けているから
FIREという言葉には「働かない」という響きがありますが、実際に近い状態になってみると、働くかどうかより「選べるかどうか」が本質だと感じています。
完全にやめる必要はありません。やめられる状態を作れば、それで十分に楽になります。

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